チワワについて ~病気、怪我~

☑【かかりやすい病気】

陽気で活発なチワワですが、超がつくほどの小型犬に属しているため、それが原因で発症してしまう病気や怪我も少なくありません。普段の生活から気を付けることで未然に防げる病気や怪我もあり、早期発見・早期治療により健康で元気な毎日を過ごせるよう、チワワがかかりやすい病気についての知識を身につけておくことも大切です。

 

¦ 膝蓋骨脱臼 (しつがいこつだっきゅう) ¦

後ろ足の膝のお皿がズレたり外れてしまう病気です。骨の形成異常がある先天性のものと、打撲や衝撃などがきっかけで起こる後天性のものがあり、とくに小型犬がなりやすい病気でチワワも注意が必要です。

≪症状≫

スキップのような歩き方をしたり、一本の足を庇うように三本足で歩いたり、膝が腫れているなどの症状がみられます。

≪治療方法≫

軽度の症状であれば、膝関節が正常に曲げ伸ばしできるようにリハビリを行うこともありますが、手術が必要になることもあります。重度の症状の場合には、成長に伴って後ろ足の変形が強くなるので、できるだけ早めの手術が必要です。

 

¦ 水頭症 (すいとうしょう) ¦

遺伝などの後天性のものもありますが、ほとんどは奇形による先天性のものが多いです。チワワの頭はアップルヘッドといわれる丸い形をしているため、水頭症が発症しやすいです。

≪症状≫

麻痺、運動障害、知覚障害、視力低下などの症状が現れます。

≪治療方法≫

根治の難しい病気なので、症状の軽減を目的とした内服薬を使った内科治療が中心です。場合によっては、脳と腹腔を結ぶバイパス手術などが行われます。症状が現れたら、まずは動物病院へ連れて行き、獣医さんに相談しましょう。

 

¦ 低血糖症 (ていけっとうしょう) ¦ 

食欲不振で十分な食事を取ることが出来ず、血液の糖分濃度が低下する病気で、体の冷え、内臓障害などによる栄養吸収の悪化などで起こります。

≪症状≫

生後3カ月までの子犬は、6時間ほど食事をしないだけでも低血糖症になってしまうこともあります。ぐったりしたり、痙攣をおこすなどの症状がみられます。低血糖状態が長く続くと命を落とす危険もあります。

≪治療方法≫

仔犬の場合はブドウ糖溶液、成犬の場合は消化吸収されやすい食事を与えることで血糖値を正常に戻します。ただし、人間と同じようにチョコレートは絶対に与えないでください。また意識を失っているよな場合は、急いでガムシロップを頬の内側に塗りつけ、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

 

¦ 尿路結石症 (にょうろけっせきしょう) ¦

膀胱、尿道、腎臓など尿路と呼ばれる部分に石が溜まる病気です。細菌感染、食事のバランスが悪い、水分不足などさまざまな原因が考えられます。

≪症状≫

排尿回数が増えて、排尿時に痛みを感じたり尿がでにくくなります。排尿に時間がかかり尿に血が混じっているなどの症状がみられます。

≪治療方法≫

小さな結石なら、超音波で粉砕して自然に排泄されるのを待つか、専用のフードを与えて結石を溶かす結石妖怪療法食という治療が用いられ、獣医師監修の元、適切な食事内容に切り替えます。大きな結石ができていたり腎臓を摘出しなければならないほど悪化している場合は外科治療が行われます。

 

豊橋 チワワ アリス