チワワについて ~室温や寒さ対策~
寒さに強い犬種もいれば、弱い犬種もいます。
チワワは南国原産の小型犬で、とても寒さに弱い犬種です。
冬の寒さ対策をしっかりとしておかないと、体調を崩したり、病気にかかってしまうこともあるので、大切な愛犬を冬の寒さからしっかり守れるように対策をする必要があります。
☑【寒さに弱い理由】
¦¦ シングルコート(毛の層が上毛と下毛の二層ではない)
¦¦ 体温が下がりやすい
¦¦ 毛が短い
¦¦ 小型犬で南国メキシコ原産の犬種なため
☑【寒さによる症状】
チワワが寒がっている場合、以下のような行動が見られるためしっかりと寒さ対策してあげる必要があります。
¦¦ ブルブルと震えている
¦¦ いつも以上に人の側に居たがろうとする
¦¦ ケージの隅で丸くなっていいたり、どこかに潜っていたりする
¦¦ 普段より水の飲む量が減っている
¦¦ 動きが鈍い、動かない
☑【チワワの理想的な室温】
寒さだけでなく、チワワは寒暖差が激しい環境が苦手です。
チワワにとっての理想は、室温25℃前後、湿度50%前後の環境です。
床に近い場所で生活しているので、人が感じている室温とチワワが感じる室温に差があります。
室温や湿度を測るときは床近くで測定してください。
☑【寒さは病気や体調を崩す原因に】
チワワは寒い状態が続くと、免疫力の低下や血液循環の悪化などで、様々な疾患にかかりやすくなります。
≪チワワの呼吸器系の病気≫
乾燥や免疫力の低下で、喉がウィルスにやられやすくなります。そのため、喉の炎症や肺炎、細菌やウィルス感染による気管支炎になる可能性があります。
≪関節などの病気≫
関節が冷えで固まってしまうことで体への負担が大きくなります。そのため、足が曲がらなくなる、転んで骨折する、骨関節炎、神経の異常などが発生する可能性があります。
≪心臓・循環器系の疾患≫
寒さで心拍数が下がっているところに急に運動をすることで、心臓に負担がかかります。その為、気を失ったり、最悪死んでしまう可能性があります。また、冬場に「咳」が多い場合は心疾患の疑いがありますので検診をおすすめします。
≪しもやけ・あかぎれ≫
冷えで血行が悪くなり、肉球や耳に血が通いづらくなることで、しもやけやあかぎれになる可能性があります。
☑【さまざまな寒さ対策】
チワワの寒さによる病気や怪我を防ぐため、しっかりとチワワの寒さ対策をしてあげましょう。
◎ 部屋を暖かくする
チワワにとって適温は25度程度と言われています。冬の寒い時期は特に暖房で部屋全体を暖めてあげましょう。
◎ ケージの寒さ対策
チワワのケージの中に、毛布やフリース等の暖かい素材を入れてあげましょう。
タオルケットをケージの上にかける工夫なども取り入れると良いでしょう。
◎ チワワに洋服を着せる
チワワの洋服は基本的に必要ではありませんが、寒い日の散歩に行く時は室内と室外の温度差があるため、チワワに負担がかかりやすくなるので洋服を着せてあげましょう。
また気温が10度を下回る場合には、外出を控えるようにしてあげてください。
◎ ヒーターや湯たんぽなどの犬用寒さ対策グッズを活用
犬専用のペットヒーターや湯たんぽを活用しましょう。その際は、チワワがヤケドしないように正しい方法で使用しましょう。
ただし、ヒーターを設置する時は、暑くてクールダウンできる場所も必要なため、犬がヒーターのない場所に自由に移動できる環境を作ってあげてください。
☑【注意してほしいこと】
⚠暑くしすぎてしまうと熱中症に…
屋内にケージを設置し、チワワをケージ飼いしている方もいらっしゃるかと思いますが、暖房器具を使うと逆に暑すぎた時に逃げ場を失う危険性があります。
ケージに直接ストーブ・暖房を当てることは避け、暑すぎず寒すぎない温度を保ってあげましょう。
外の温度が下がれば下がるほど、室内の温度を高くしがちになってしまいます。
でも、室温を上げ過ぎると、今度は暑さでバテてしまいます。運動後でもないのに、愛犬がハァハァと舌を出して呼吸していたら部屋が暑すぎるサインなので愛犬の様子を見ながら温度調節をしてあげてください。
⚠エアコン以外の暖房器具にはとくに注意を…
ヒーターやストーブを使用する場合には犬は人間と比べて、自分の体が熱くなっていることに気づきにくいため、暖を求めてヒーターやストーブに近づき過ぎてしまうんです。室内で走り回ったときにぶつかったり、やけどしたりすることもあるため、ストーブガードを使いましょう。また、ヒーターやストーブを使っていると、その周りだけが高温になりがちなので、愛犬がクールダウンできる場所を同時に用意しておくと良いですね。
愛犬に寒くて辛い思いをさせないようにしてあげられるのは、飼い主さんだけなのです。
寒さ対策を万全にして、愛犬とともに冬を快適に過ごしてくださいね。
豊橋 チワワ アリス